投資競馬 必勝法

回収率を向上させる投資競馬の理論と実践

ハルウララ出走レースには必勝法があった

レア中のレアであるが、競馬に必勝法が存在するケースもある。

ハルウララが出馬していたレースである。
ハルウララは全戦全敗の馬である。しかし、この馬、勝てないのに出走する毎に人気になっていた。
それも単勝1倍台である。負けが有名になって、普段は競馬に注目していない人も参入してきて、当たらなくても構わずに単勝馬券をお守りとして購入していたぐらいであった。

ここで、ハルウララ以外の馬全てを購入するのが必勝法として成立していた。

他の客が好き好んで最弱の馬に大枚張りつけているという絶好の状態である。他の馬については吟味する必要はない。ハルウララが消えれば必ず利益が出る。多点買いで払い戻しを一定にさせる数式などを駆使する程度の手間はあったが、確実に回収率をプラスに出来たのである。

ちなみに、武豊騎手がハルウララに騎乗したレースでは、本来なら単勝1.2倍程度の大本命になる予定の馬が、単勝オッズ4倍をつけて勝利した。

今のは分かりやすい実例だが、似たような異常オッズの発生するレアなシチュエーションは競馬には存在する。

イントゥザグルーヴという馬が、血統によって過剰評価されていた。サンデーサイレンスが父、オークス馬エアグルーヴが母という血統である。
この馬は新馬戦こそ勝利したものの、単勝1.3倍がついた次のレースでは敗退。3戦目でも1番人気であったが17着という大敗を喫している。しかも、その後も一番人気になった事が多く、血統に惑わされた人が如何に多かったのかが分かる。
イントゥザグルーヴは新馬戦の相手が弱かった事と、勝ち時計が遅かった事を知っていれば、この人気が馬の能力を過大評価しているものと判断可能だったが、多くの人は血統に対する期待を持ち続けた。惑わされなかった人は、イントゥザグルーヴにオッズが集中する中で過小評価された実力馬で荒稼ぎ出来たのである。

以上、2つ程レアなケースを紹介したが、これはあくまでも例外として必勝法に繋げられる状況が生まれたのであり、普遍性はない。ごく稀にそんなシチュエーションが発生したら、ボーナスと思って利用しよう。